君は生き延びることができるか･･･

【TV版4話収録】
■第40話「エルメスのララァ」
　ブラウ・ブロを撃墜したものの、ガンダムの操縦系がアムロのニュータイプ能力についてこれなくなっていた。その対策として、急遽マグネット・コーティングを施すが、そこにララァのエルメスが出現する。これまでの人間の常識を超越した、すさまじい戦闘を繰り広げる両機。それはいわば、思惟のきらめきとともに輝きが交錯する戦いであり、シャアの介在すら許さぬものだった。しかし、そんな彼らの戦いが哀しみを呼ぶことは、まだ誰も知らない……。
■第41話「光る宇宙」
　キシリア艦隊との決戦を迎えて、再び相対するガンダムとエルメス。その中でアムロとララァはニュータイプゆえに感応して、心を歩み寄らせていく。だが、それに嫉妬したシャアと事態を危惧したセイラが乱入し、戦いは四巴の乱戦となる。そして訪れた悲劇……アムロの放った一閃がシャアの機体を貫こうとしたとき、その光はエルメスのコクピットに吸い込まれる。シャアは生命を救われ、そしてアムロは“刻”を見る。……ララァ、散る!!
■第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」
　ララァの死のショックから、表面的であれアムロとシャアが立ち直ろうとしていたとき、独断で出港したデギン公王と、レビル将軍によって和平が成立しようとしていた。しかし、そんな老人たちと連邦軍艦隊の３割を消し去る、憎しみの光が戦場を貫く。ギレンのはなったソーラ・レイが……。和平の足掛かりを失った両軍は、ア・バオア・クーを舞台にして、最後の決戦を開始する！ そしてアムロとシャアも同様に……。
■第43話（最終話）「脱出」
　ガンダムとジオング、互いの機体を大破させアムロとシャアは、ついには戦争のことなど忘れて、ア・バオア・クー内部で生身の対決を始める。それはすでに私怨でしかない。しかし駆けつけたセイラの説得により、ついにふたりは剣をおさめるのだった。シャアはキシリアを殺害して去り、アムロは仲間を導いて脱出。兵士たちの闘いは、ひとまず終わりを告げる。そして宇宙世紀0080、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた。

製作年度：1979

第40話　脚本：荒木芳久／演出：関田 進／絵コンテ：斧谷 稔
第41話　脚本：松崎健一／演出：貞光紳也
第42話　脚本：星山博之／演出：藤原良二／絵コンテ：斧谷 稔／作画監督：中村一夫
第43話　脚本：星山博之／演出：関田 進／絵コンテ：斧谷 稔／作画監督：山崎和男

企画：日本サンライズ(現：サンライズ)／原作：矢立 肇・富野喜幸(現：富野由悠季)／総監督：富野喜幸(現：富野由悠季)／キャラクターデザイン：安彦良和／メカニカルデザイン：大河原邦男／美術設定：中村光毅／音楽：渡辺岳夫・松山祐士（※松山祐士の「祐」は「示」＋「右」です）／ＯＰ「翔べ！ガンダム」／ＥＤ「永遠にアムロ」／歌：池田 鴻（キングレコード）／制作：名古屋ﾃﾚﾋﾞ・創通ｴｰｼﾞｪﾝｼｰ（現：創通）・日本サンライズ(現：サンライズ)　他

アムロ：古谷 徹／ブライト：鈴置洋孝／セイラ：井上 瑤／フラウ：鵜飼るみ子／ミライ：白石冬美／ハヤト：鈴木清信／カイ：古川登志夫／シャア：池田秀一／ナレーター：永井一郎　他