君は生き延びることができるか･･･

【TV版4話収録】
■第8話「戦場は荒野」
　艦を降りたいと語る一部の難民たちのためにブライトは一時休戦を提案、ガルマも布陣の時間を稼ぐために同意する。難民の女性ペルシアは、ひとり息子を夫の故郷セントアンジェで育てたいとして降りたが、そこへ監視に当たっていたジオンの偵察機が襲来する地に伏せる親子。たが、ふたりの上に落下してきたものは救命ポットでしかも、撃墜された偵察機の乗員がペルシアに語った事実、それはあまりにも悲しい現実であった。
■第9話「翔べ！ガンダム」
　戦いに疲れ、ガンダムヘの搭乗を拒むアムロ。そんな彼に対して、ブライトの叱責が飛ぶ。彼の言葉に奮起したアムロは、ガンダムが持つ跳躍力を用いて空中戦を演じ、瞬く間に迫り来る敵を撃破してみせるのだった。一同はアムロの発想に驚く。そこにホワイトベースへの補給性務を与えられたマチルダが率いるミデア隊が訪れ、「君たちは見捨てられた存在ではない」と伝える。だがアムロにとってはその言葉よりも、彼女の存在そのものが気になっていた。
■第10話「ガルマ散る」
　パーティで占領地の市長の娘イセリナと恋を語るガルマ。けれども寄り添うふたりを見つめるシャアは、不敵な微笑みを浮かべる。そこに到来する、ホワイトベース発見の報告。ガルマはイセリナとの恋を成就するために戦功をあげんと、自ら出撃するのだった。そしてそれを助けるかのように戦場に赴くシャア。しかし彼は、偽の情報を流して、ついにはガルマの乗るガウをホワイトベースの放つ火線の正面に移動させる。シャアが抱く真の野望とは…。
■第11話「イセリナ、恋のあと」
　ガルマ戦死の報を聞き、彼の無念を晴らすべく復讐を誓うイセリナは、彼の部下たちとともに残ったガウで、ホワイトベースに死力を尽くした攻撃を開始する。しかし、戦いとは無縁の場所にいた彼女に満足な戦いなどできるはずもなく、部下たちが倒れていく中で、ただひたすらに握ったガウの操縦桿をホワイトベースへと向けるしかなかった。その執念とも言える想いは、銃口を向けられたアムロの心に重くのし掛かることになっていく。

製作年度：1979

第8話　脚本：松崎健一／演出：貞光紳也／作画監督：山崎和男
第9話　脚本：星山博之／演出：小鹿英吉／絵コンテ：斧谷 稔／作画監督：安彦良和
第10話　脚本：山本 優／演出：藤原良二／作画監督：安彦良和
第11話　脚本：荒木芳久／演出：貞光紳也／作画監督：大泉 学

企画：日本サンライズ(現：サンライズ)／原作：矢立 肇・富野喜幸(現：富野由悠季)／総監督：富野喜幸(現：富野由悠季)／キャラクターデザイン：安彦良和／メカニカルデザイン：大河原邦男／美術設定：中村光毅／音楽：渡辺岳夫・松山祐士（※松山祐士の「祐」は「示」＋「右」です）／ＯＰ「翔べ！ガンダム」／ＥＤ「永遠にアムロ」／歌：池田 鴻（キングレコード）／制作：名古屋ﾃﾚﾋﾞ・創通ｴｰｼﾞｪﾝｼｰ（現：創通）・日本サンライズ(現：サンライズ)　他

アムロ：古谷 徹／ブライト：鈴置洋孝／セイラ：井上 瑤／フラウ：鵜飼るみ子／ミライ：白石冬美／リュウ：飯塚昭三／ハヤト：鈴木清信／カイ：古川登志夫／シャア：池田秀一／ナレーター：永井一郎　他