素敵な学園プラムフィールドを舞台に繰り広げられるかわいい青春物語。

【4話収録】
■第37話「旅立ちへの予感」
　子供たちはそれぞれに、自分の将来を考えるようになっていた。ダンも、まだ見ぬ広い世界に憧れを抱く。ナンはチャーリーの尻尾の毛で作った指輪を渡して、ダンに詰めよる――「どこへも行かないって約束して！」。一方、トミーは父親から、ボストンの学校への転校話を持ちかけられた。何かが変わろうとしているプラムフィールドに、寂しさを募らせるナン。ある日、ページさんからダンに手紙が届く。それは、ブラジル旅行への誘いだった…。
■第38話「それぞれの決心」
　トミーとダンは、新たな世界へ踏み出すことに迷っていた。「どんな生き方をするのか自分で選びなさい」というジョーの言葉に、あらためて自分の心を見つめなおすダン。そんな時、ページさんがプラムフィールドにやってきた。教壇に立ち、子供たちに未来への可能性と希望を語るページさん。それを聞いて迷いがなくなったトミーは、旅立ちの決意を固めていた。そして、ダンもまた…。ダンは自分の決心をナンに伝え、約束の指輪をそっと返す。
■第39話「おてんばジョー自転車に乗る」
　チャーリーが引き取られていった。笑顔で見送るダンが理解できないナンに。ページさんは「チャーリーの未来を思うからこそだ」と語る。ナンはようやく、ダンやトミーを祝福する気持ちになれた。そこへ、医学生の奨学金制度が設立されたという知らせが入る。しかし、それを受けられるのは男だけ。ナンとジョーは市長に抗議する。「医者も政治家も自転車に乗ることも男のもの」と話す市長に怒ったジョーは、自転車に乗ると言いだすのだった。
■第40話（最終話）「さよならプラムフィールド」
　ダンが旅立つ日、庭で最後の授業が開かれた。誰もがいつかは巣立っていく。その想いを胸に、ジョーは子供たちに語りかける――「飛び立ちなさい、私の小鳥たち」。皆に見送られ、出発するダン。ナンは約束の指輪を手に、ダンの馬車を追う。馬車に追いつき、指輪を渡したナンは、ダンと別れを交わす。いつかまた出会えることを願いながら…。10年後、大人になったナンはプラムフィールドを訪れる。目の前には、懐かしい風景が広がっていた…。

製作年度：1993

第37話　演出・絵コンテ：中西伸彰／作画監督：鷲田敏弥、井上 鋭
第38話　演出・絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：佐藤好春
第39話　演出・絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：佐藤好春
第40話　演出・絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：佐藤好春

原作：ルイザ・メイ・オルコット（「第三若草物語」より）／製作：本橋浩一／企画：清水賢治、大橋益之助、佐藤昭司／脚本：島田 満／音楽：デービッド・シービルズ／キャラクターデザイン：佐藤好春／美術設定：伊藤主計／美術監督：川口正明／録音監督：藤野貞義／プロデューサー：鈴木吉弘、中島順三／プロデューサー補：田中真津美／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

ナン：松倉羽鶴／ジョー：山田栄子／ベア先生：秋元羊介／ダン：林 延年（現：神奈延年）／ナット：池上麻里子／トミー：高山みなみ／デミ：山田恭子／デーズィ：荒木香恵／フランツ：森川智之／エミル：結城比呂／スタッフィ：佐藤智恵／ネッド：愛河里花子／ジャック：柏倉つとむ／ロブ：渕崎ゆり子／テディ：南 杏子