素敵な学園プラムフィールドを舞台に繰り広げられるかわいい青春物語。

【4話収録】
■第9話「おもちゃの国の贈り物」
　古くなったおもちゃを、教会へ贈るために修理する子供たち。ナンも慣れない手つきで、クマのぬいぐるみをつくろう。ところが、そのぬいぐるみをロブとテディが壊してしまった。二人の罪をかぶって、ナンに嫌われてしまうトミー。ナンにプレゼントするつもりだったオルゴールも渡せなくなった。その様子を見て、ロブとテディはナンに真相を告白。トミーを誤解していたと気づくナンは、一人でぬいぐるみを直そうとしているトミーと仲直りするのだった。
■第10話「パジャマで大戦争」
　就寝時間になっても眠りたくない子供たちは、今夜も枕投げで大騒ぎ。これには、さすがのジョーも堪忍袋の尾が切れ「好きなだけ起きて、遊んでいてもいい」と子供たちに告げる。戸惑うデミたちをよそにナンは大喜び。幽霊が出るという噂の「時計が12時を打つ瞬間」を見るために、夜更かしを実行する。しかし、何も起きなかった。その時、ジョーの本当の優しさに気づいたナンは、ジョーが起きるのを待ってトミーやナットと共に謝るのだった。
■第11話「街から来た無法者ダン」
　ローリーと一緒に、ボストンの音楽会へ出かけたナンとナット。そこでナンは、ダンという不良少年に出会う。乱暴な態度に怒るナンだが、ダンはナットがボストンにいた頃の知り合いで、ナットに親切にしてくれた唯一の友だちだった。再会を喜び、ダンをプラムフィールドへ誘うナット。その夜、不良たちに痛めつけられたダンは、ふとナットを思い出す。数日後、プラムフィールドにダンが現れた。ジョーはひとまず、彼を受け入れることにするが…。
■第12話「プラムフィールドの嵐」
　ダンの存在は、プラムフィールドに波絞を投げかけた。ナンは自分たちをバカにして、仲間に入ろうとしないダンに反発する。ナットが説得しても、ダンの態度は変わらなかった。ベアはダンに義務と協調について教え、サイラスの仕事を手伝わせようとするが、それも無駄だった。しかし、ジョーは諦めていなかった。本当にここにいたくなければ、とうに出ていっているはず…。閉ざされたダンの心に一筋の希望かあることを、ジョーは感じていた。

製作年度：1993

第9話　演出：加賀 剛／絵コンテ：楠葉宏三、加賀 剛／作画監督：高野 登
第10話　演出・絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：鷲田敏弥
第11話　演出・絵コンテ：中西伸彰／作画監督：佐藤好春
第12話　演出：則座 誠／絵コンテ：片渕須直／作画監督：田中 穣

原作：ルイザ・メイ・オルコット（「第三若草物語」より）／製作：本橋浩一／企画：清水賢治、大橋益之助、佐藤昭司／脚本：島田 満／音楽：デービッド・シービルズ／キャラクターデザイン：佐藤好春／美術設定：伊藤主計／美術監督：川口正明／録音監督：藤野貞義／プロデューサー：鈴木吉弘、中島順三／プロデューサー補：田中真津美／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

ナン：松倉羽鶴／ジョー：山田栄子／ベア先生：秋元羊介／ダン：林 延年（現：神奈延年）／ナット：池上麻里子／トミー：高山みなみ／デミ：山田恭子／デーズィ：荒木香恵／スタッフィ：佐藤智恵／ネッド：愛河里花子／ジャック：柏倉つとむ／ロブ：渕崎ゆり子／テディ：南 杏子／ローリー：飛田展男