ぼく、おじいさんに会えてとっても嬉しいんだ！

【4話収録】
■第36話「サーカスにつれてって！村の収穫祭」
　セディは駅でロンドンから帰った伯爵を出迎える。その足で建て直しが終わり、新しくできあがったアールスコートを見た伯爵は、村人から感謝の言葉を贈られ、まんざらでもない。新アールスコートの完成を祝してパーティーを開くことにした。セディは収穫祭にサーカスと移動遊園地がやってくることを知り、ハートルたちと行きたいと思うが、彼らにはお金がない。アニーやジェーンたちに協力してもらい、セディはバットやグローブ、ボールなどを教会のバザーに出品することにした。
■第37話「僕におばあさんがいた！母さんの味方？」
　伯爵は世継ぎであるセディをお披露目するために、イギリス中の貴族を招いてパーティーを催すことにした。その中に、35年ぶりにドリンコート邸に里帰りする伯爵の妹コンスタンシアがいた。伯爵の横暴ぶりを快く思っていないコンスタンシアだったが、セディの優しい性格に接して、いっぺんでセディが好きになる。そして伯爵に対しても、以前よりだいぶ人間的になった、と感じるのだった。セディの母アニーに会ったコンスタンシアは、アニーにも好感を持ち、セディとアニーが離れて暮らしていることに疑問を抱く。
■第38話「危うしセディ！ロンドンからの知らせ!!」
　セディの世継ぎのパーティーには今はロンドンで暮らすブリジットもやってきた。セディが彼女との再会を喜んでいる頃、コンスタンシアはパーティーの招待客名簿にセディの母親であるアニーの名前がないことに憤慨し、アニーがパーティーに来れるよう働きかける。セディもアニーが来てくれることを楽しみにしていたのだが、伯爵がそれを許そうとしなかった。パーティーが始まり、伯爵はセディを未来のドリンコート伯爵であると紹介した。その頃、ハヴィシャムはある知らせを持って邸に向かって馬車を走らせていた。
■第39話「僕はニセモノ？現れたもうひとりの若君！」
　ハヴィシャムの知らせは伯爵を愕然とさせた。ロンドンに伯爵の長男ビーヴィスの妻だった女性と息子がおり、その女性が息子の権利を認めるように訴えている、というのだった。それが真実ならセディは本当の「ロード・フォントルロイ」ではなく、未来の伯爵にはなれないことになる。信じられない伯爵はハヴィシャムにその母子を調べるように命じる。すっかり落胆した伯爵の様子に、セディは心配でたまらない。時は過ぎ、ハヴィシャムの調査を待つ伯爵のもとに、業を煮やしたその女性ミンナが息子のトムを連れて現れた！

製作年度：1988

第36話　絵コンテ：鈴木孝義／作画監督：しまだひであき
第37話　絵コンテ：辻 伸一／作画監督：賀川 愛
第38話　絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：山崎登志樹
第39話　絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：しまだひであき

原作：フランシス・バーネット（「小公子」より）／製作：本橋浩一／製作管理：高桑 充、中島順三／企画：佐藤昭司、石川泰平／脚本：石森史郎／音楽：森田公一／キャラクターデザイン：櫻井美知代／美術監督：沼井信朗／プロデューサー：中島順三、遠藤重夫、小牧次郎／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

セディ：折笠 愛／アニー：宗形智子／ドリンコート伯爵：渡部 猛／コッキー：堀江美都子／ブリジット：松井菜桜子／メロン夫人：斉藤 昌／ジェファーソン：北村弘一／ジェーン：山田栄子／ウィルキンス：島田 敏／コンスタンシア：水城蘭子／ミンナ：増山江威子