ぼく、おじいさんに会えてとっても嬉しいんだ！

【4話収録】
■第32話「本当だよ！これ母さんの馬車なんだ！」
　伯爵と一緒に教会の日曜礼拝に行くことになり、セディは大喜び。教会にはアニーも来ていたが、伯爵は黙殺しようとする。立ち退きをまぬがれたヒギンスがセディに礼を言うと、セディは「すべておじいさんがやったことで、おじいさんはアールスコートも建て替えてくれるはず」と宣言。村人たちは驚きを隠せない。伯爵はアニーが村の貧しい人々のためにつくしていることを知る。数日後、伯爵はセディを呼び「お前からだと言って渡すのだ」と、アニーに小さな馬車を贈る。
■第33話「奇跡！きまぐれ？伯爵の決意！」
　セディがアメリカのホッブスに宛てて書いた手紙を読んで、気持ちが揺れる伯爵。それには母アニーと一緒に暮らしたいと書かれていたのだ。「そんなに母親が恋しいか」と問う伯爵に、「恋しい」と答えるセディ。伯爵は黙り込むしかなかった。セディの誘いでアールスコートに出かけた伯爵は、あまりの貧しさにショックを受ける。伯爵は管理人のニューイックを呼んで叱責！ アールスコートの建て替えを命じる。本当に工事が始まったので、村人は「奇跡だ！」と驚く。
■第34話「コッキー危ない！崩れ落ちたレンガ!!」
　アールスコートの建て直しが始まった。楽しそうに資材の運搬を手伝うセディ。しかし管理人のニューイックはそれが気に入らない。彼は資材を横流しして利益を得ようとしていたのだ。一方、伯爵は貴族院議会出席のため屋敷を留守にすることに。セディに「おじいさんがいないと寂しい」と言われ、伯爵は深く感動する。ある日、レンガを運ぶ手伝いをしていたコッキーは、材木にリボンが結ばれていることに気づく。それはニューイックが横流しのためにつけた目印だった。
■第35話「助けてセディ！消えたコッキーのなぞ！」
　コッキーがレンガの下敷きになりかけたことを口実に、ニューイックはセディたちを工事現場から追い出した。ニューイックの悪巧みに気づいた子供たちは、証拠を押さえるために夜の工事現場に忍び込む。しかし、すでに材木は盗まれたあと！ しかもコッキーまでもが連れ去られていた!! 猛犬デューガルの活躍で、無事コッキーを救い出したものの、セディは後を追ってきたニューイックに捕らえられてしまう。ニューイックの手がセディの首を締め上げたその時……！

製作年度：1988

第32話　絵コンテ：斉藤 博／作画監督：山崎登志樹
第33話　絵コンテ：辻 伸一／作画監督：賀川 愛
第34話　絵コンテ：斉藤 博／作画監督：しまだひであき
第35話　絵コンテ：斉藤 博／作画監督：山崎登志樹

原作：フランシス・バーネット（「小公子」より）／製作：本橋浩一／製作管理：高桑 充、中島順三／企画：佐藤昭司、石川泰平／脚本：石森史郎／音楽：森田公一／キャラクターデザイン：櫻井美知代／美術監督：沼井信朗／プロデューサー：中島順三、遠藤重夫、小牧次郎／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

セディ：折笠 愛／アニー：宗形智子／ドリンコート伯爵：渡部 猛／コッキー：堀江美都子／ジェーン：山田栄子／ウィルキンス：島田 敏／モーダント神父：峰 恵研／ニューイック：郷里大輔／ピーター：鈴木みえ／ハートル：潘 恵子