ぼく、おじいさんに会えてとっても嬉しいんだ！

【4話収録】
■第24話「おじいさんの嫌いなアメリカ人の手紙！」
　日に日に乗馬の腕を上げていくセディに、伯爵もまんざらではない様子。そんなときセディのもとにアメリカのホッブスから手紙が届く。しかし「母さんとおじいさんと三人仲良くやっていくように…」という内容に、伯爵は席を立ってしまう。グーズベリーの実をたくさんつんだセディは、伯爵にそれを見せながら無邪気に母アニーが作るジャムは最高だと自慢する。母を慕うセディに心動かされたのか、伯爵はついにセディが母アニーに会うことを許すのだった。
■第25話「未来の名君セディ、初めての仕事！」
　伯爵の許しを得て、セディは大喜びで母アニーに会いに出かける。それを複雑な思いで見送る伯爵。ある日、司祭がやってきて、病気で働けないヒギンスという村人の小作料を待ってほしいと訴える。いつもなら聞く耳を持たない伯爵だが、この日はセディに「お前ならどうする」と問う。セディはヒギンスはとても気の毒なので助けてあげたいと答える。すると伯爵は小作人の管理を任せているニューイックに宛てて、その内容を手紙に書くようにセディに命じた…。
■第26話「落馬！大怪我!?ぼくが悪いんです！」
　伯爵がセディに見せたいものがあるという。セディが連れていかれたのは馬屋。伯爵はセディに見事な白馬をプレゼントしてくれた。大喜びのセディ。セディはこの馬を「リトル・プリンス」と名づけ、伯爵と遠乗りに出かけるために熱心に乗馬の訓練に励む。そんなある日、セディはリトル・プリンスを御しきれず、落馬！ 幸いケガは軽くてすんだが、このところの無理もたたって、セディは高熱を出して寝込んでしまう！
■第27話「いつの日かドリンコート伯爵になる！」
　伯爵は早くセディと遠乗りにいきたいのに、セディの勉強がなかなか終わらない。じれた伯爵は勉強を中止させ、セディを連れて遠乗りに出かけた。その張り切りように屋敷の使用人たちはあっけにとられる。一方、伯爵はセディが村人に親しく声をかけることに驚く。領地を見渡せる丘まできたとき、伯爵は「わしが死んだらこの土地すべてがお前のものになる」と言う。しかし、セディは「おじいさんにずっと生きてもらいたいから、いらない」と言うのだった。

製作年度：1988

第24話　絵コンテ：池野文雄／作画監督：山崎登志樹
第25話　絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：賀川 愛
第26話　絵コンテ：黒田昌郎／作画監督：しまだひであき
第27話　絵コンテ：池野文雄／作画監督：山崎登志樹

原作：フランシス・バーネット（「小公子」より）／製作：本橋浩一／製作管理：高桑 充、中島順三／企画：佐藤昭司、石川泰平／脚本：石森史郎／音楽：森田公一／キャラクターデザイン：櫻井美知代／美術監督：沼井信朗／プロデューサー：中島順三、遠藤重夫、小牧次郎／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

セディ：折笠 愛／アニー：宗形智子／ドリンコート伯爵：渡部 猛／コッキー：堀江美都子／メロン夫人：斉藤 昌／ジェーン：山田栄子／チェンバレン：キートン山田／ウィルキンス：島田 敏／モーダント神父：峰 恵研／ニューイック：郷里大輔