【5話収録】
■第11話「ウソだ!!ぼくが貴族になるなんて！」
　セディは、母の涙を見て「母さんをいじめる人は許さない！」とハヴィシャムにくってかかる。ハヴィシャムはあらためてこの親子の絆の強さを感じるのだった。翌日、セディはホッブスからイギリス貴族のごう慢な振る舞いを聞き、貴族に対する不信感を募らせる。一方、アニーは夫の職場の上司アレックに、セディが貴族の子であることを打ち明け、今後のことを相談。それをドア越しに聞いたホッブスは、セディに対する態度を急変させる……。
■第12話「さようなら!!ぼくの街ニューヨーク！」
　セディは母アニーから、父ジェイムズ亡きあとドリンコート伯爵家を継ぐのはセディしかいないと告げられる。しかし祖父が来てほしいのは自分一人だけだと知り、激しく反発。「母さんのそばにいたい！」と泣きじゃくる。親子を引き離すことは無理だと悟ったハヴィシャムは親子2枚の渡航切符を用意。セディとアニーは親しい友人たちに別れを告げ、イギリス行きの船に乗る。「さよならセディー！」という別れの声はいつまでもやまなかった。
■第13話「どうして母さんと離れてくらすの?!」
　長い旅の後、セディたちはドリンコート駅に降り立った。「早くおじいさんに会いたい」と願うセディだったが、伯爵はロンドンの屋敷に出かけ、留守。しかし、執事のジェファーソン、メイド頭のメロン夫人、その他多くの使用人から温かい歓迎を受ける。大きな屋敷、立派な調度品、今までの境遇との違いに驚くセディ。しかし、伯爵の命令により母アニーは別宅で暮らすことになり、それを知ったセディは、泣きながら母の後を追う！
■第14話「猛犬デューガルはぼくの友だち!!」
　母を追うセディを「泣き虫！」とののしり、冷ややかな目で見つめる少女がいた。名前はブリジット。セディの遠い親戚だ。メロン夫人やメイドのジェーンなど、みんなセディには優しかったが、ブリジットとその母のハリス夫人だけはセディを嫌う。セディは大切なフルートを横取りしたブリジットを追いかけるうち、猛犬に出くわす。まわりの人はセディがかまれるのでは!? と緊張するが、セディはデューガルとたちまち友だちになってしまう。
■第15話「母さんの悪口は言わないで!!」
　セディは母アニーに会えない寂しさをこらえて、チェンバレン先生から乗馬など貴族のスポーツを、エリザベス先生からイギリスの歴史などを習う。乗馬に夢中になったセディは、次のエリザベス先生の講義に遅刻！ それをブリジットにとがめられ、言い返したことで、ハリス夫人から「母親がいい加減だからこんな子になった」と言われてしまう。母の悪口を言われたセディは、怒りのあまり屋敷を飛び出した!!

製作年度：1988

第11話　絵コンテ：黒田昌郎／作画監督：しまだひであき
第12話　絵コンテ：池野文雄／作画監督：本木久年
第13話　絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：山崎登志樹
第14話　絵コンテ：池野文雄／作画監督：しまだひであき
第15話　絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：藤井裕子

原作：フランシス・バーネット（「小公子」より）／製作：本橋浩一／製作管理：高桑 充、中島順三／企画：佐藤昭司、石川泰平／脚本：石森史郎／音楽：森田公一／キャラクターデザイン：櫻井美知代／美術監督：沼井信朗／プロデューサー：遠藤重夫、小牧次郎／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

セディ：折笠 愛／アニー：宗形智子／ジェイムズ：小川信司／ハヴィシャム：阪 脩／ホッブス：上田敏也／キャサリン：佐久間レイ／サラ：吉田理保子／ジェファーソン：北村弘一／メロン夫人：斉藤 昌／ブリジット：松井菜桜子／ハリス夫人：榊原良子／コッキー：堀江美都子／ジェーン：山田栄子