【5話収録】
■第6話「こわい嵐」
　フローネが初めて南半球で迎えるクリスマス。キリスト誕生の劇が演じられて人々が盛り上がっていた時、天気が急に変わり、ブラックバーンロック号は嵐に飲み込まれてしまった！ 嵐は5日続いた。マストは折れ、機関室を海水が襲い、ついに船が傾き始めた……。船から逃げようとするフローネたちだが、船員の手伝いに行ったフランツの行方が分からない。必死になって兄を探すフローネだが……。
■第7話「なんでもできるおとうさん」
　フランツを探すうちにボートもなくなり、ロビンソン一家は船に取り残されてしまった。死を予感するフローネたち……。死ぬ時は、みんな一緒でなくては。母の言葉に決意を固めた一家は、船室に戻って、食事をとる。フランツは海に投げ出されていたが、命綱のお陰で海に沈む事なく、奇跡的に船へ戻る事が出来た。悪魔の嵐が過ぎ去った後、一家は水平線の向こうに小さな島を見つける……。
■第8話「島をめざして」
　イカダを作って島へ渡ろうと考えたエルンストだったが、運悪くイカダは完成間もなくひっくり返ってしまった。落ち込むフローネたちだが、船にいてもどうにもならない。もう一度イカダを起こし直して、再挑戦だ。浮きになる酒ダルを探しに行ったフローネだが、ブドウ酒の味見を始めて酔っぱらってしまう……。船が沈むまでもう時間がない。エルンストたちは、必要な荷物を急いで集める。
■第9話「あたらしい家族」
　何とか船から脱出したロビンソン一家。いよいよ島を目指して出発だ。島に近づいたが、切り立った崖が続き、なかなかイカダが着けられそうな岸が見当たらない。オールを漕ぐのも疲れてきた頃、やっと近づけそうな入り江が見つかった。やっとの思いで、一家は陸地へたどり着いた。脱出の緊張が解け、フローネたちは夕方までぐっすり眠り込んでしまった……。そして島で迎える最初の夜が来た。
■第10話「かなしみの再会」
　上陸して最初の朝、船から連れてきた犬のジョンが何かを見つけた。エルンストたちが後を追ってみると、それは既に息を引き取っていた、ブラックバーンロック号の船長だった……。一家は深い悲しみに包まれる……。船長の埋葬が終わった時、それを待っていたかのように沖の船が沈む。フローネは、船に残してきた動物たちを助けられなかった事が残念でならなかった……。

製作年度：1981

第6話　絵コンテ：奥田誠治／作画監督：桜井美知代
第7話　絵コンテ：横田和善／作画監督：村田耕一
第8話　絵コンテ：奥田誠治／作画監督：村田耕一
第9話　絵コンテ：腰 繁男／作画監督：桜井美知代
第10話　絵コンテ：奥田誠治／作画監督：村田耕一

原作：ヨハン・ダビット・ウィース（「スイスのロビンソン」より）／製作：本橋浩一／製作管理：高桑 充／企画：佐藤昭司／脚本：松田昭三／音楽：坂田晃一／キャラクターデザイン：関 修一／オープニング作画：桜井美知代／美術監督：井岡雅宏／プロデューサー：松土隆二／演出：黒田昌郎／制作：日本アニメーション、フジテレビ

フローネ：松尾佳子／おとうさん：小林勝彦、小林 修（8話～）／おかあさん：平井道子／フランツ：古谷 徹／ジャック：高坂真琴／エミリー：黒須 薫／船長：緑川 稔