【4話収録】
■第36話「路地裏の天使」
　ミッキーが住むアパートは今にも壊れそうなほど、みすぼらしかった。カリウ夫人は、ベッドに横たわるジェミーとミッキーの母親・ベティに、何か出生につながるものはないかと問いただすが、名前以外の手がかりは何も無かった。すっかり気落ちしてしまうカリウ夫人。なんとかしたいと思ったポリアンナは、ジェミーが本物ではないという証拠もないなら、ジェミーをカリウ家に引き取っては…と提案する。カリウ夫人の心は揺れ動いた。
■第37話「本当のジェミーが欲しい!!」
　車椅子のジェミーが甥のジェミー・ケントなのか？ 確信が持てないまま、カリウ夫人は落ちつかない日々を過ごしていた。悩んだ末、幼い頃のジェミーを知っているデラとブリジットと共に、再びジェミーの家を訪れる。しかし、デラたちにも本当のジェミーなのかはわからなかった。苦しみから抜け出すには、ジェミーを引き取るしかないと語るデラ。カリウ夫人はようやくジェミーを引き取る決意をするが、その申し出をジェミーは拒否するのだった。
■第38話「どうして幸福になれないの？」
　「本当に僕を欲しいと思っていらっしゃるんじゃない」そう話すジェミーにカリウ夫人は腹を立て、部屋に引きこもってしまう。そんな時、ポリアンナのリハビリが終わることになった。しかし、本当のジェミーを見つけられないまま帰ることを思うと、ポリアンナの心は晴れなかった。見かねたデラはカリウ夫人に、ポリアンナを安心させるため、明るく振る舞うよう頼む。カリウ夫人はポリアンナと過ごした日々を思い出し、お別れパーティーを計画する。
■第39話「さよならパーティー事件」
　お別れパーティーが準備されるなか、パレーがカリウ邸を訪れた。パレーはポリアンナとの再会を喜び、カリウ夫人とも親しくなる。パーティー当日。エームス博士やサディらが招かれた会場には、ミッキー、ジェミー、モルフェイ横丁の子供たちもやってきた。突然の出来事にカリウ夫人は怒るが、子供たちは歌とダンスを披露し、客を喜ばせる。それは、ジェミーが考えた演出だった。ポリアンナとサディは、翌日からのボストン見物にジェミーも誘う。

製作年度：1986

第36話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：矢沢則夫
第37話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：楠葉宏三
第38話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：杉村博美
第39話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：矢沢則夫

原作：エレナ・ホグマン・ポーター（「少女パレアナ」「パレアナの青春」より）／製作：本橋浩一／製作管理：高桑 充／企画：久保田栄一、佐藤昭司／音楽：小六禮次郎／キャラクターデザイン・作画監督：佐藤好春／美術監督：川井 憲／プロデューサー：石川泰平、中島順三／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

ポリアンナ：堀江美都子／カリウ夫人：池田昌子／パレー：野沢雅子／ジェミー：渡辺菜生子／ミッキー：頓宮恭子／サディ：佐久間レイ／デラ：吉田理保子／メアリ：安達 忍／ナレーター：中西妙子