【4話収録】
■第49話「ひとつの誓い」
　クララは立つ事が出来た――！ おばあさまはもちろん、ハイジたちもこの事実を大喜び。しかし、無我夢中で立ったクララにはまだ実感がわかずにいた。おばあさまはハイジたちへの感謝の気持ちを込めて、盛大なパーティーを催す。村の子供たちも呼んでのにぎやかなパーティーの中、おじいさんはクララに言う“明日から頑張ってみようじゃないか”と。クララもまた決意をあらたにする……。
■第50話「立ってごらん」
　クララの立つ練習が始まった。おんじは少しずつ足の筋肉を慣らすようにと、ハイジに教える。日々の練習の中で、クララはようやく自分の力で足を動かせるまでになる。だが、いま一歩の所で立つまでに至らない。練習をあきらめようとするクララに、おんじは焦らずに練習を続けるのが大事だと優しく諭す。ある日、すぐにくじけてしまうクララにハイジの怒りが爆発する。そのハイジを追おうとしたクララは……！
■第51話「クララが歩いた」
　ついにクララが一人で立てるようになった！ その事を自分の事のように喜ぶハイジとおんじ、そしてペーター。その事はクララの大きな自信となった。きっと自分で歩いてみせる――そう心に誓うクララは、懸命な歩行練習の末、物につかまって歩けるようになる。だが、ある時、一人で歩こうとして転んでしまったクララは、急に不安を覚えて、もう使わないと決心したはずの車椅子を持ち出そうとする……。
■第52話（最終話）「また会う日まで」
　クララは誰にも頼らず歩けるようになった！ その事をまだ知らされていなかったゼーゼマンとおばあさまは、久しぶりにアルムの山小屋を訪れた時、信じられない光景を目にする……。クララが立ち上がり、一人で歩いてくるのだ……！ 大きな驚きと感激が皆を包む。こうして、ハイジとクララのアルムで過ごす夏は終わりを告げた。クララは幸せを胸にドイツへと帰っていく。来年の春の再会を約束して……。

製作年度：1974

第49話　脚本：佐々木 守／絵コンテ：富野喜幸(現：富野由悠季)
第50話　脚本：佐々木 守／絵コンテ：奥田誠治
第51話　脚本：佐々木 守／絵コンテ：富野喜幸(現：富野由悠季)
第52話　脚本：佐々木 守／絵コンテ：奥田誠治

原作：ヨハンナ・スピリ／シリーズ構成：松木 功／音楽：渡辺岳夫／場面設定・画面構成：宮崎 駿／キャラクターデザイン・作画監督：小田部羊一／美術監督：井岡雅宏／撮影監督：黒木敬七／録音監督：浦上靖夫／プロデューサー：高橋茂人／演出：高畑 勲／制作：ズイヨ－映像、フジテレビ　他

ハイジ：杉山佳寿子／おじいさん：宮内幸平／ペーター：小原乃梨子／クララ：吉田理保子／ロッテンマイヤー：麻生美代子／ナレーター：沢田敏子　他