【4話収録】
■第33話「ゆうれい騒動」
　夜ごと現れる幽霊の恐怖に震える人々は、ゼーゼマンを屋敷へと呼んだ。ゼーゼマンは医者と二人で、幽霊の正体を見極めようと寝ずの番をする事になる。静まり返った深夜の屋敷で二人が見たもの……それはアルム恋しさに夢遊病にかかってしまった痛ましいハイジの姿だった。その事に驚き、胸を痛めたゼーゼマンは、急ぎハイジをアルムへ帰す事にする。それを知ったクララの心は悲しみに揺れる……。
■第34話「なつかしの山へ」
　ついにハイジが、あこがれ続けたアルムの山へ帰る日が来た。仲良くなったクララとの別れは辛かったが、汽車に乗り、アルムの山が近付くにつれてハイジはどんどん元気を取り戻していく。長い長い列車の旅を終え、ハイジはやっとアルムへとたどり着く。アルムの自然全てが以前と変わらず、ハイジを迎えてくれた。そして、ペーターのおばあさんやおじいさん……なつかしい人たちとの感激の再会がハイジを待っていた！
■第35話「アルムの星空」
　ハイジが山へ戻ってきた！ おんじは信じられない気持ちだったが、ハイジの話やゼーゼマンの手紙を読んで全ての事情を悟り、ハイジを温かく迎えた。前と少しも変わらぬアルムの様子に感激するハイジ。おんじはハイジの要望に応え、かたづけてしまっていた干し草のベッドをまた作ってくれた。そしてハイジは、ペーターや山羊たちとも再会を果たす――！
■第36話「そして牧場へ」
　ハイジが再びアルムの山で迎える朝――。約束通り、ハイジはペーターと一緒になつかしい牧場へと出かけた。牧場に寝ころんで昼寝を楽しんだハイジは、クララと共にこのアルムを思いきりかけ回る夢を見る。ペーターはハイジがいない間にみつけておいた鳥の巣を教えてくれた。その隙に、山羊のアトリが群れを離れて山の奥へと行ってしまった。後を追ったペーターとハイジが見たものは……。

製作年度：1974

第33話　脚本：佐々木 守／絵コンテ：富野喜幸(現：富野由悠季)
第34話　脚本：佐々木 守／絵コンテ：横田和善
第35話　脚本：吉田義昭／絵コンテ：黒田昌郎
第36話　脚本：吉田義昭／絵コンテ：早川啓二

原作：ヨハンナ・スピリ／シリーズ構成：松木 功／音楽：渡辺岳夫／場面設定・画面構成：宮崎 駿／キャラクターデザイン・作画監督：小田部羊一／美術監督：井岡雅宏／撮影監督：黒木敬七／録音監督：浦上靖夫／プロデューサー：高橋茂人／演出：高畑 勲／制作：ズイヨ－映像、フジテレビ　他

ハイジ：杉山佳寿子／クララ：吉田理保子／ロッテンマイヤー：麻生美代子／おじいさん：宮内幸平／ペーター：小原乃梨子／ナレーター：沢田敏子　他